2010年5月19日水曜日

RAIN IN OKINAWA



遊びに行ってきたわけじゃありません。戦いに行ってきたのです。
ガマやら戦地跡やら基地やら、まじめな場所ばかりまわってきました。二回目の沖縄。
平和な国とは名ばかりの日本。今もなおそこに放り込まれたままになってる「戦争」を今回の旅で目撃してきた。
横殴りの雨に打たれながら、霧がかった基地を見下ろしていると、ぼんやりと見えてくる滑走路、そして軍用機。あまりにも邪悪な姿をした普天間基地。そうです、いま話題になってるあの場所です。はんぱなくでかいんです。日本を防衛してるとかいってここで戦争の準備が繰り広げられているわけです。

最初は今回の沖縄デモ参加についてあんまり乗り気じゃなかった。なんちゅうかデモっていう行為がうさんくさいようでさ。でも、うん。行って本当によかったとおもう。基地問題ってほんと「戦争反対」とか「反米」とかの言葉だけでまとめられるほど単純な問題じゃないわけで。、実際行って思ったのが、人々が訴えている平和とはいったい何なのかって事。
平和を守ろう、じゃなくて、平和のなかに投げ込まれている戦争の存在について、もっと考えていくべきだとおもう。沖縄の問題は世界の問題ってほんとそのとおりだよなぁ。
それにしても最近ハングアウトしてるジャパニーズアクティブストの皆さん、まじめすぎてついていけません。まあ、私の加盟によってもうちょっとファンキーになってくれることを期待。
あ、そうそう、そんなわけで半分オフィシャルな感じで革命家デビューしてしまった私です。
ただでさえ忙しいのにどうなることやら。だんだん服なんて売ってる余裕なくなってきたなあ。
まあやってみるさ。まじで世界を変えてやるんだから。


            丘の上から見える普天間基地。

         向こう側はアメリカ。ジュゴンのいる辺野古ビーチ。

                   市場。


              350円でたべれるソーキそば。

2010年5月14日金曜日

WAR OF OKINAWA


本当に沖縄は、日本のチアパスなのかもしれない。

意味のない戦いだという人は、一度沖縄へ行ってみてください。

海と島とひとびとの美しさに、まず感動するとおもうから。

そして思うでしょう。

戦争を、アメリカという武器と共に押し付けられた島

沖縄について。

私が19歳のときにみたメキシコの紛争と、

沖縄の戦いは

どこか似ている気がする。

2010年5月11日火曜日

IZINMUSUME

巻き毛の娘を探していた
ぺロニスタが集まる酒場で
一人、歌をうたっていた
この街の女が気味悪がるような
カーキ色のコートを羽織って
汚れたワークブーツを履いていた
異人娘
彼女のことをなぜか
忘れられないでいる

巻き毛の娘を探していた
彼女が踊ったのは
透明な音楽
いつのまにか
騒がしい酒場で鳴るギターラの音も
酔っ払いの笑い声も消え去って
彼女が踏むステップだけが
鳴り響いていた
こぼれたワインで濡れた床の上を
軽やかに舞っていた
異人娘
彼女の事を今も
忘れられないでいる

巻き毛の娘を探していた
次はどこへ行くのか
くだらないガウチョ達にからかわれても
見向きもしない
血の染み込んだこの土地に
唾を吐く
異人娘
ここでは咲かない
花の匂いがした
彼女のことをずっと
忘れられないでいる

お前の眠るかび臭い部屋
脱ぎ捨てられた服
開けっ放しの窓
ケチュア語の詩集
硬いベッドの上で
宇宙の果てまで続く
夢を見ている
異人娘
今も思っている彼女の事を

何も起こらない夜の
からっぽな欲望
そんな街さ ブエノスアイレスなんて
深く沈んだ月が
笑っていった

巻き毛の娘を探している
出会わなければよかったなと
思うときもある
お前は言った
仕返しにきただけだと
500年の呪い
解き放つため
触れてみると
冷たい手をしていた
名前も知らない
異人娘

プラタ川が凍りつくとき
手紙を書こう
お前が教えてくれた言葉で
くそったれなブエノスアイレスに
彼女はもういない


忘れられないでいる
異人娘